急性期ケア専門士の合格率は?難易度を徹底解説

目次

「急性期ケア専門士って、実際どのくらい難しいの?」
「勉強時間はどれくらい必要なんだろう」
急性期ケア専門士の受験を考えるとき、こうした不安を感じる方は多いのではないでしょうか。

実際、急性期ケア専門士の合格率は毎年66〜70%台で推移しており、毎回3,000名前後が合格しています。

しかし、この数値だけでは難易度はわかりにくいため、この記事では、急性期関連の他資格との比較、学習時間の目安、問題構成の特徴を踏まえ、急性期ケア専門士の難易度を多角的に解説します。数字だけでは見えないリアルな実態も踏まえて、受験対策の参考にしてみてください。

1. 合格率から見る難易度は?

まずは、日本急性期ケア協会の公式サイトをもとに、急性期ケア専門士の合格者数と合格率の推移と、急性期領域の他資格との比較から難易度感をチェックしていきましょう。

・第1回〜第4回の合格率推移をチェック

・急性期に関する他資格との合格率の比較

第1回〜第4回の合格率推移をチェック

急性期ケア専門士は2023年に第1回試験がスタートし、これまで4回の試験が実施されています。公式サイトによると、これまでの合格率は以下のとおりです。

4回の認定試験を通じて、平均合格率は67.9%、中央値は67.6%で、毎回3,000名前後が合格しています。
開催年によって大きな変動はありません。

急性期に関する他資格との合格率の比較

急性期ケア専門士の66〜70%台という合格率が実際どのくらいの難易度感なのか、急性期に関連する他資格とも比較してみましょう。

三学会合同呼吸療法認定士

三学会合同(日本胸部外科学会・日本呼吸器学会・日本麻酔科学会)で実施されている資格です。受験対象職種は、看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・臨床工学技士の医療系5職種です。

直近5回の合格率は以下のとおりです。

例年60〜70%台で推移しており、急性期ケア専門士とほぼ同水準の合格率と言えそうです。

しかし、合格率を見るうえで見落としてはいけないのが、受験資格です。

呼吸療法認定士は上述した医療系5職種が対象で、実務経験に加えて、学会・講習会への参加や認定講習会の受講が必要です。つまり、すでに呼吸領域における知識や経験があり、かつ学習や準備を済ませた人が受験する試験です。

一方、急性期ケア専門士は14職種が対象で、2年の実務経験があれば申し込み可能です。

そのため、呼吸療法認定士と比較し、合格率だけを見て必要以上に難しく考えるのではなく、急性期ケア専門士の出題範囲に沿ってしっかり対策すれば十分に合格を狙える試験です。
ただ、急性期ケア専門士の平均合格率67.9%は決して容易く受かる試験ではありません。コツコツと対策を積み重ねていきましょう。

 

参照:公益財団法人医療機器センター.3学会合同呼吸療法認定士.https://www.jaame.or.jp/iryo/kokyu/

参照:公益財団法人医療機器センター.3学会合同呼吸療法認定士|医療従事者向け講習会・試験.https://www.jaame.or.jp/iryo/kokyu/apply/apply.html

心電図検定

一般社団法人日本不整脈心電学会が主催する検定です。1〜4級に分かれており、級によって合格率とレベル感が大きく異なります(2025年12月実施分)。

急性期ケア専門士の66〜70%台は、心電図検定でいうと3級(76.8%)と2級(62.7%)のちょうど中間くらいの水準です。

一見すると、急性期ケア専門士は心電図検定2〜3級と近いため、難易度の高い試験に感じるかもしれません。

ただし、ここでも見落としてはいけないのが、両者ではそもそも受験の条件が大きく異なるという点です。

心電図検定は受験資格として、実務経験や保有資格を問わず、医療従事者でなくても受験できます。一方、急性期ケア専門士は医療・介護系国家資格を保持し、実務経験2年以上が受験条件となっており、一定の臨床経験を積んだ医療・介護従事者が受験する試験です。

つまり、急性期ケア専門士の受験者は、試験で問われる内容のすべてをゼロから学ぶわけではありません。これまで現場で身につけてきた知識や経験を土台に、出題範囲に沿って整理し、試験対策として補強していくことができます。

そのため、心電図検定2〜3級と近い合格率だけを見て、必要以上に難しく捉える必要はなさそうです。これまでの臨床経験を活かしながら、出題範囲に沿って着実に対策を進めることが合格への近道です。

 

参照:一般社団法人日本不整脈心電学会.合格発表.https://new.jhrs.or.jp/recognition/kentei-goukaku/

参照:一般社団法人日本不整脈心電学会.各級の説明.https://new.jhrs.or.jp/recognition/kentei-05/

参照:一般社団法人日本不整脈心電学会.実施要項・お申込み.https://new.jhrs.or.jp/recognition/kentei-04/

2. 学習時間から見る難易度は?

合格率や問題構成だけでなく、どのくらいの学習時間が必要になるのかも、難易度を考えるうえで気になるポイントです。ここでは、実際の受験者データをもとに学習時間の目安を見ていきます。

経験・職種によって必要な時間は変わる

弊社が実施した教材購入者アンケート(n=108)では、試験勉強を始めた時期は「1〜3か月前」が34.3%で最多、次いで「3か月〜半年前」が33.3%、「1か月以内」が21.3%という結果でした。全体の約9割が試験の半年前以降に勉強を開始しており、特に1〜3か月前から本格的に取り組む方が多い傾向がみられました。

ただし、必要な学習時間は急性期領域での実務経験や職種によっても差が出やすいポイントです。

3. 問題構成からみる難易度は?

急性期ケア専門士の試験は、CBT方式(テストセンターでのパソコン受験)で、全国260か所以上で受験できます。出題数は90問・試験時間は90分・形式は5択です。

出題内訳は一般問題10問・専門問題65問・事例問題10問・時事問題5問となっています。

90問90分、後半の事例問題は時間配分に注意

90問を90分で解く場合、単純計算で1問あたり1分程度のペースが目安になります。前半に多い一般・専門問題は、問題文も選択肢も比較的短く、知識が身についている分野であればテンポよく解き進められます。

一方、後半に多く配置される事例問題は、複数の分野を横断した応用的な出題になっています。頭の中の知識を引っ張り出して複合的に考える必要があるため、状況設定の文章を読み解くのにも時間がかかる構成です。前半で時間を使いすぎると、後半の事例問題で焦ってしまうこともあるので、時間配分を意識しておくことが大切です。

急性期ケア専門士試験の出題範囲や配分については、「急性期ケア専門士の出題基準は?出題分野と対策のコツを解説」別記事で詳しく解説しています。あわせて読んでみてください。

4. まとめ

急性期ケア専門士の合格率は66〜70%台で、呼吸療法認定士とほぼ同水準、心電図検定でいえば3級と2級の中間くらいの難易度感です。

ただし数字だけでは測れない部分もあり、合格者の声を見ても、職種や経験によって感じ方や対策方法は様々でした。前半の一般・専門問題はテンポよく、後半の事例問題はじっくり読み解く、というメリハリも合格のカギです。

自分に合ったペースで、無理なく対策を進めていきましょう。

 

参考

1)アステッキホールディングス株式会社(編).急性期ケア専門士 公式テキスト(改訂2版).アステッキホールディングス株式会社.

2)一般社団法人日本急性期ケア協会(編).データで見る急性期ケア専門士&合格者の声.

3)アステッキホールディングス株式会社(編).2026年急性期ケア専門士教材アンケート結果・分析.アステッキホールディングス株式会社.

4)公益財団法人医療機器センター.3学会合同呼吸療法認定士.

5)公益財団法人医療機器センター.3学会合同呼吸療法認定士|医療従事者向け講習会・試験.

6)一般社団法人日本不整脈心電学会.合格発表.

7)一般社団法人日本不整脈心電学会.実施要項・お申込み.

8)一般社団法人日本不整脈心電学会.各級の説明.

 

認定試験の詳細は日本急性期ケア協会のHPをご覧ください。

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